【必読】CEO藤原徹の経営哲学。“育てる会社”を目指すワケ。

こんにちは!広報担当の下重です。
今回は、当社CEOの藤原徹を紹介します!

「なぜ、未経験者を本気で育てるという難しい道を選んだのか?」
「C4Cの文化はどうやって生まれたのか?」
「そして、会社を支える仲間への想いとは?」

この記事を通して、C4Cという会社の価値観の源流を感じていただけたら嬉しいです。

登場人物
株式会社C4C CEO / 藤原徹

生年月日:1983年8月6日生まれ(41歳)
出身地:東京都大田区
家族構成:妻、子供3人
趣味:映画鑑賞、読書、ドライブ、人と話すこと!

キャリアの原点と歩み

高校時代は、私の原点とも言える時期です。
ここで、のちにC4Cを一緒に立ち上げることになる亀山や鈴木と出会いました。

友達と会社を立ち上げるなんて仲良いねなんて言われたりしますが、
実は、亀山と鈴木との関係は“仲の良い友人”というより、“兄弟関係”に近いかもしれません。

特に亀山は、当時、成績も振るわず、通知表で「1」が並ぶような生徒でした。
私はというと、推薦で入学し、どちらかと言えば勉強はできる方だったので、よく亀山から「これ教えて」と頼まれるようになり、気づけば何でも相談される存在になっていました。
亀山は、私の言うことややることをほとんど信じてくれていて、何かあれば必ず聞いてくる。
ゲームの攻略ですら、私に聞いてくるような関係でした。(笑)

なぜそこまで信頼してくれたのかは分かりませんが、「この人は自分を見捨てない」と、どこかで感じてくれていたのかもしれません。

鈴木も同じく、本当に困ったときに相談してくれる関係性。
それは今でも変わりません。

自動車業界から、投資、そしてITの世界へ

高校卒業後は、車が好きだったので大田技術専門校に進み、自動車整備士の国家資格を取得しました。
大手自動車メーカーに就職し、洗車や部品管理などの下積みから始まりましたが、やがて点検や整備業務も任されるようになりました。

仕事にやりがいは感じていましたが、大企業ならではの“右にならえ”が性に合わず、努力が報われないように感じていました。
「自分の力で生きていく道を選びたい」と思い、退職を決意しました。

その後は株式投資の世界へ。
システムトレードを学ぶ過程でプログラムに触れたことがきっかけで、エンジニアという仕事に出会いました。

反骨精神が原動力になってきた

私は昔から、何か言われるとすぐに調べたくなる性格でした。
他人の言葉を鵜呑みにせず、自分の頭で理解しないと納得できないタイプ。
反骨精神というと大げさかもしれませんが、世の中の当たり前や空気感に、あえて疑問を持つことを大切にしてきました。

大企業の中で埋もれるのではなく、自分の力で価値を生み出していきたい。
その想いが、投資やエンジニアというキャリア、そして起業へと繋がっていったのだと思います。

C4C創業の裏側

エンジニアとして独立し、数年後、亀山から「一緒に会社をやらないか」と声をかけられました。
でもその時は、正直まったく乗り気ではありませんでした。

亀山は遅刻も多いし、社会人としての姿勢にも課題がある。
だから最初は断りました。
「そんな状態で会社? 冗談じゃない」って。

でも、彼は変わった。1年後、もう一度真剣に話をしてきたんです。
行動にも覚悟が見えるようになり、そのとき、思いました。
「こいつは本気だ」と。

「信じてくれる人がいるなら、その人のために自分が動く。自分が支えよう。」
それが、僕がC4Cを始めた本当の理由でした。

「育てる会社をつくる」なんて、合理的じゃない。でも、必要だった。

起業してしばらくのC4Cは、いわばフリーランスの集合体のような組織でした。
経験者で即戦力ばかりが集まり、現場に出て結果を出す。
それが当然のスタイルで、教育という文化は、正直ほとんどありませんでした。

でも、あるときふと思ったんです。

「この業界って、未経験者が入ってくる余地が少なすぎるんじゃないか?」

ITって、これからの社会の基盤になる仕事です。
なのに、その世界に飛び込もうとする未経験の人たちに、ちゃんとした「入口」が用意されていない。

育てる余裕がない会社。
育てる覚悟を持っていない会社。
そうした現実が、業界全体に蔓延していました。

理由は明確です。未経験者を雇って育てるのは、ものすごくリスキーだから。

採用しても、現場ではすぐに戦力にならない。
3年近く、時間もコストもかけて投資をし続けなければいけない。
育てる側のリソースも奪われるし、それでいて少し覚えたら辞めてしまうというリスクもある。

だから、効率を重視する会社ほど、人材育成を避けて即戦力採用に特化していくんです。
ビジネスとして見れば、それは正解かもしれません。

でも、私は思ったんです。

「それで本当に、この業界に未来はあるのか?」

あえて、リスクをとる。“育てる会社”になるという選択。

C4Cが新卒採用を始めたのは5年前。
その頃から少しずつ、未経験者を受け入れて育てる会社へと、会社の姿が変わっていきました。

そして、2024年。
会社を創業して15年目のこの年が、C4Cにとって大きな転換点になりました。

未経験者を一人前に育てるには、時間と覚悟が必要です。
残念ながら、新卒採用をしているIT企業の中にも、エンジニアとして育てることより、誰でもできるような単純作業を割り振って、空き時間で各自勉強させるというスタイルのところもあります。

それでは「育てる」とは言えない。

そう考えた私は、あえてそのやり方を選ばなかった。
目先の利益よりも、「人を育てる」という本質に向き合うことを、会社として選んだのです。

この方針に共感できないメンバーも、当然いました。
実際、2024年はC4Cで最も離職者が多かった年でもあります。

でも、そのぶん、本気で“育てる文化”に共感してくれる仲間が集まり始めた。
教えることに意味を感じる人。
後輩の成長を喜べる人。
そして、自分も“教えることで成長していく”ことを実感できる人たち。

今は、ほとんどの社員が「育てる」という考えを持ってくれています。
社内のイベントを自主的に開催してくれる社員も出てくるなど、会社の未来が確実に変わってきている実感があります。

未経験でもいい。
経験に自信がなくてもいい。
でも、誠実で、素直で、前を向ける人。

私たちは、そういう人を本気で育てていきたい。

C4Cは、合理性じゃなくて「社員を信じること」を選んだ会社です。
信じられる仲間と、一緒に未来を創っていきたいと思っています。

採用の軸は「この人に教えたい」と思えるか

私自身が最終面接に立ち会っている理由も、そこにあります。
私たちの採用基準は、技術力ではありません。

大切なのは、「この人と一緒に働きたいか」、「この人に教えたいと思えるか」。
人としての土台が整っていれば、技術はあとからついてくる。
だからこそ、笑顔や素直さ、謙虚さといった人柄を何よりも重視しています。

もちろん、少しひねくれたところがある人も大歓迎です。(笑)
むしろ、自分の意見を持っている人のほうが、成長のポテンシャルがあると思っています。
私自身、そんなタイプでしたから。

教えることが、自分を成長させてくれる

人を育てるって、大変です。
時間も手間もかかるし、言いづらいことを伝える勇気も必要です。

でも、自分が本気で誰かと向き合ったとき、1番成長するのは、教える側なんですよね。
私自身も、社員との関わりの中で、多くのことを学びました。

だから私は、育てることは義務じゃなくて自己成長だと思っています。
入社してくる社員にも、それを感じてもらいたい。
「教えることが楽しい」、「この人の成長が嬉しい」と思える文化を、C4Cに根づかせていきたい。
後輩が育ち、育った後輩がまた誰かを育てる。
「育てたいから育てる」という自然な文化が回る会社をつくりたいと思っています。

常識に縛られず、フェアでありたい

教育以外にも、会社として大事にしたいのは「フェアであること」です。
私は、自分が「社長」という存在が特別な存在だと思ってはいません。
もちろん、責任は持ちます。
でも、組織の中では「ひとりの社員」として在りたい。

だから、自分の給与も社員に決めてもらいたいと思っているんです。
制度をつくるのも、予算を使うのも、全部みんなのお金だから。
そこに納得感がなければ、組織というものは崩れるんです。

常識的に見たら、こんなやり方はありえないと言われるかもしれない。
でも、C4Cという会社を、みんなで創っていきたい。
そう思える仲間が集まれば、どこまでも面白い組織になるはずです。

 最後に

C4Cは、未経験でも希望が持てる会社でありたいと思っています。
誰もが成長できる環境で、誰もが「この会社に入ってよかった!」と思える場所を創っていきたい。
人を育てることは、簡単ではありません。
でも、その分やりがいもあるし、自分自身の成長にもつながる。
そんな文化を、これからも社員と一緒に育てていきたいと思っています!