AWS資格の13冠を約1年で成し遂げた昆野。
どんな人物なのかは前回の紹介記事をチェック!

今回は、どうやって13冠をコンプリートしたのかに迫ります。
資格の種類・難易度から勉強法・スケジュール管理まで、余すところなく聞きました。
AWS資格取得を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください!

目次

AWS資格の全体像

取り始める前のスキルレベル

勉強方法と使った教材

1年間のスケジュールとペース配分

全冠して変わったこと

これからAWS資格取得を目指す人へ



AWS資格の全体像

── それぞれの資格の特徴を教えて下さい!

4つのレベルに分かれていて、全13種類あります。
自分の解釈は以下の通りです!

1. Foundational (基礎)

  • AWS Certified Cloud Practitioner:略称(CLF)
    AWSを理解するための入口。
    非エンジニアでも取りやすいが、ノー勉でいけるほど甘くもない。
  • AWS Certified AI Practitioner:略称(AIF)
    AIの一般知識よりで、AWS知識はそこまで求められない。

2. Associate (中級) 

  • AWS Certified Solutions Architect:略称(SAA)
    設計に関する土台の知識。他の資格にも活きやすい知識なので、アソシエイトの中では優先的に取るのがおすすめ。
  • AWS Certified Developer :略称(DVA)
    開発目線の知識。サービス名を知っているレベルではきつくて、実務経験の差が出てくると思う。
  • AWS Certified CloudOps Engineer :略称(SOA)
    運用に関する知識。結構地味だけど実務では割と使う知識が多い。
  • AWS Certified Data Engineer :略称(DEA)
    正直あまり印象にない。
    この資格に対してすごく勉強したというよりかは他の資格で得た知識でそのまま合格できて、AI系の資格やSAAの知識が出るイメージ。
  • AWS Certified Machine Learning Engineer :略称(MLA)
    機械学習についての知識。AWSというよりかは、ML寄りの知識が求められる。

3. Professional (上級)

  • AWS Certified Solutions Architect :略称(SAP)
    知識量より読解力が試される資格。
    単純に難しいというより、問題文が長く、範囲も広く、ベストプラクティスの判断に迷う感じ。
  • AWS Certified DevOps Engineer :略称(DOP)
    実務経験の差が結構出る。CI/CDやIaCなど実際に触ったことあると有利。

4. Specialty (専門知識)

  • AWS Certified Security :略称(SCS)
    Specialty3つの中では比較的簡単。だが、IAM、KMSあたりをちゃんと抑えていないと難しい。
  • AWS Certified Advanced Networking :略称(ANS)
    個人的最難関。オンプレ経験やネットワークの知識があるとだいぶ違う!
  • AWS Certified Machine Learning :略称(MLS)
    MLとAWS知識を両方が必要とされる。

個人的に各資格の難易度をランキング付けするとこんな感じです!


取り始める前のスキルレベル

── 取得前のスキルレベルはどのくらいでしたか?

正直、ほぼ素人でした。EC2やS3の名前は知ってたけど、詳しい仕様とかは曖昧で、自分で構築した経験もほぼゼロ。
「知ってる」と「わかってる」は全然違うって、勉強しながら痛感しましたね。


勉強方法と使った教材

── おすすめの教材を教えて下さい!

まず試験ガイドで出題範囲のサービスをざっと把握してから、あとはひたすらAIとの壁打ちが中心でした。
使用したのはChatGPTで、例えば

「〇〇試験で出そうな問題を作って」
「〇〇と〇〇の違いは何か」
「こういう要件ならどっちを選ぶか」

みたいに、聞くようにしてました。

最初はUdemyも使っていたんですが、慣れてくるとほぼAIだけで完結するようになりましたね。
あとは、実際にAWSのサービスを手を動かして触ってみることが大事だと思います。
「このサービス、どう使うの?」ってところもAIに相談しながら進めてました。

📎 AWS認定試験ガイド

── 試験で苦労したポイントはありましたか?

AWSって似たようなサービスが多いので、それぞれの違いや使い分けを理解するのが1番しんどかったです。
「なんとなく知ってる」レベルじゃ通用しなくて、ベストプラクティスを問われるので丸暗記では太刀打ちできません。

上位資格になると問題文もかなり長くなるので、「そもそも何を聞いてるんだ?」を読み解くだけで消耗します(笑)。読解力も地味に大事です。


1年間のスケジュールとペース配分

── 取得した資格の順番は?

  2025年

1月:CLF

2月:AIF

3月:MLA

4月:MLS、SAA、DEA、SOA(旧)

5月:DVA

6月:DOP

7月:SAP、SCS

8月:ANS

12月:SOA(新)※バージョン更新により再受験

学生時代に少し触れていたAI系(AIF・MLA・MLS)から始めました。
取っかかりのある領域からスタートすることで、序盤の勢いをうまく作れたと思います。それ以降は特別な戦略はなく、Associate → Professional → Specialtyと素直に段階を踏んだ形です!

── 1番難しかった資格は何でしたか?

ダントツでANSです。ネットワークは完全に素人で、現場業務でも触れる機会がなかったので、基礎の基礎から勉強することになりました。
他の資格と比べて、純粋に積み上げる量が多かったです。



── 1日・1週間の勉強時間はどのくらいでしたか?

日によってばらつきはありましたが、平均すると平日2時間・休日5時間、週トータルで約20時間は確保していました。


── 仕事と勉強の両立はどうしていましたか?

そもそも業務内容がAWSに関わるものだったので、「両立」という感覚はあまりなかったです。仕事をしながら自然と資格勉強に必要な知識が身についていく感じで、その点はかなり助かりました。



──どうやってモチベーションを維持していましたか?

「13冠を取る」と決めてからは、モチベーションが落ちることはほぼなかったです。
モチベーションが下がるときって、目標が曖昧だったり、期限が決まっていなかったりして、焦りがない状態のときだと思うんですよね。
それを避けるために、あえて少しきつめに受験スケジュールを組んで、常に次の試験を意識できる状態をキープしていました。

「7ヶ月で13冠はすごい」と思われるかもしれませんが、むしろ短期間だったから走り切れたという感覚に近いです。長期戦にしていたら、逆にキツかったかもしれません。


全冠して変わったこと

──資格を取得して、業務で何か変化はありましたか?

難易度の高い技術的な問い合わせを振ってもらえるようになり、それをある程度さばけるようになってきました。
特にオンプレミスとAWSの連携まわりは、資格勉強をしていなければ触れなかった領域なので、やっておいてよかったと実感しています。
社内でもインフラ関連の相談が来るようになったのは、大きな変化のひとつです。

──自分自身のマインドの変化はありましたか?

問い合わせ対応で少しずつ役に立てる場面が増えて、自信はついてきました。
ただ、正直なところ自信よりもプレッシャーのほうが大きいというのが本音です。

「13冠なのにこんなことも知らないの?」と思われるのが怖い。
実際に言われたことはないんですが、そういう感覚は今でもあって、知らないことだらけだなと感じています。

でも逆に、そのプレッシャーがあるから学び続けられているという部分もある。
それはそれで、悪くないなと思っています。


これからAWS資格取得を目指す人へ

──合格のコツ・アドバイス

1番意識していたのは、先に受験日を決めること。

「勉強して仕上がったら受ける」ではなく、まず日程を決めてそこに向けて逆算して進める。このやり方が自分には合っていました。あとは、前日はちゃんと寝ること。
シンプルですが、結局これが一番大事かもしれません(笑)。



──全冠したからこそ感じること

全冠すると分かることは確実に増えるし、業務で活きる場面も多くあります。
でも同時に、知らないことも普通にたくさんあるという現実も見えてきます。
全冠はゴールじゃなくて、そこからどう知識を業務に活かすかが本番だと思っています。

全冠が評価される理由って、知識量そのものだけじゃないと思うんですよね。
高い目標を自分で設定して、やり切ったという事実が評価されている部分も大きい。

だから、全冠を目指すことが正解というわけではないけれど、少し背伸びしないと届かない目標を決めて、最後までやり切ること。
それ自体にすごく大きな意味があると思います。